研究課題/領域番号 |
21K07472
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
吉村 壮平 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70739466)
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研究分担者 |
古賀 政利 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (30512230)
豊田 一則 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 副院長 (50275450)
中井 陸運 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (50595147)
三輪 佳織 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (80645341)
笹原 祐介 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 専門職 (80775297) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳卒中 / 登録研究 / 転帰予測 / 人工知能 |
研究実績の概要 |
本研究は、当センターが事務局を務める、日本脳卒中データバンク事業のデータをAI解析することにより、転帰予測式とそれを活用するためのシステム開発を目的としている。多数項目による予後予測式を作成し、個々の患者に適応できるアルゴリズムが開発、実用化されれば、脳卒中専門医以外の医療者や一般人であっても、発症超急性期にとるべきアクション決定の補助となり、脳卒中の診断精度向上、治療 方針適正化、再発予防、転帰改善に資することが期待される。当センターと共同研究の包括連携協定を結んでいるソフトバンク社と協力して本研究を進める。 1.日本脳卒中データバンクを用いたAI解析により診断、転帰、再灌流療法適応、退院時転帰、合併症発症、再発の予測因子、予測式を作成する。 2.AI解析による予測因子、予測式の妥当性を、研究者作成の予測式との比較、他集団でのvalidationにより検証する。 3.将来的にAI解析による予測式を利用し、個別症例に対し情報提供するシステムを開発、実用化を目指す。 の3つを目標の柱とするが、2021年初年度は、ソフトバンク社の本研究担当者との会議を行い、データ項目を確認し、研究実現性の検討、スケジュールの確認、各担当者のタスク確認を行った。アプリケーション開発業者との連携も行い、具体的成果物の開発可能性についても検討を行っている。2022年度は、研究倫理審査承認後に実際にデータ解析を開始し、転帰、病型、退院先などについての予測式の作成とその検証を行った。2023年度は、結果の学会発表、論文発表、また個別症例に応用するシステム開発の検討を行う予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度、COVID-19感染蔓延の為、対面での会議開催が困難であったが、Web会議を多用して共同研究者、OIC内ソフトバンク社の本研究担当者との会議を定期的に行った。2022年度は本研究計画の計画書を作成し、当院倫理委員会の承認を得て、実際のデータ解析を行った。使用データの確認や結果の解釈について、毎週Web会議を行い、精度高い予測式を作成できた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、各種予測式の作成と内容確認を行い、妥当性の検討を行う。結果についての学会、英文誌への発表を行う予定。ソフトバンク社と週1回の定期的な会議を継続し、個別症例へ適応できるシステムの開発や、病床管理のシステムへの応用について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染蔓延に伴い、対面会議や学会出張の頻度を減らし、Web会議、Webinarを多用した。
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