研究課題/領域番号 |
21K07482
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平野 昭吾 九州大学, 大学病院, 助教 (10568984)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 周波数間カップリング / 位相振幅間カップリング / 振幅振幅間カップリング / 位相位相間カップリング |
研究実績の概要 |
周波数間カップリングの評価指標については、以下の通り開発が進んでいる。 位相振幅間カップリング計算プログラムについては既述の通り、既にMATLAB上にて実装が済んでおり(e.g. Hirano et al. 2018 Biol Psychiatry Cogn Neurosci Neuroimaging)、実脳波データでの解析が可能な状態となっている。 振幅振幅間カップリングについては、van Bijkらが2015年に一般線形モデルを用いた位相位相間カップリングの計算方法を公開している(van Bijk et al. 2015 J Neurosci Methods)が、この方法に基づいた振幅振幅間カップリング計算プログラムをMATLAB上にて実装し、実脳波データでの解析が可能な状態となった。 位相位相間カップリングについては、Tassらが1998年に公開した計算方法(e.g. Tass et al. 1998 Phys Rev Lett, Palva et al. 2005 J Neurosci)に基づいた振幅振幅間カップリング計算プログラムをMATLAB上にて実装し、実脳波データでの解析が可能な状態となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
位相振幅間カップリング、振幅振幅間カップリング、位相位相間カップリングについては、研究実績の概要に示したとおり、MATLAB上での実装が出来ているが、位相周波数間カップリングの指標開発が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
位相周波数間カップリングの指標開発を継続する。位相振幅間カップリング、振幅振幅間カップリング、位相位相間カップリングについては、開発した計算プログラムを用いて実脳波における計算を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の世界的流行のために、国内や海外での学会参加を見送らざるを得ず、旅費の支出が出来なかった。今年度は国内や海外での学会参加、また実脳波データの解析に必要なコンピュータやその付属品の購入を計画している。
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