研究課題/領域番号 |
21K07490
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 竹生 藤田医科大学, 医学部, 講師 (30767611)
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研究分担者 |
池田 匡志 藤田医科大学, 医学部, 教授 (60424933)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 抗精神病薬 / ファーマコゲノミクス |
研究実績の概要 |
本研究では薬物動態(PK)関連遺伝子に着目し、薬物代謝に関わる分子種の遺伝子多型を解析し、個々の抗精神病薬に対してどの分子種の遺伝子多型が血中濃度に影響するのかを統合的に検討、個人の抗精神病薬の投与量の適正化を目指す。具体的には遺伝子型の情報を組み入れた、薬物血中濃度の予測式を確立する。 方法は、1)抗精神病薬服用例200例の臨床情報を具備した血漿検体とDNA検体を収集する。2)血漿検体を用いて、液体クロマトグラフ質量分析(LC/MS)法で血中濃度を測定する。3)PKに関わる薬物代謝酵素遺伝子を対象とし、シーケンサーを用いて網羅的に分子種について遺伝子型の決定を行う。4) 薬物血中濃度を従属変数とし、独立変数に「分子種の遺伝子型」、「薬物の用量」、「性別」、「身長」、「体重」、「代謝酵素の誘導作用のある薬剤の併用の有無」等を用いて予測式を作成する。 本年度は抗精神病薬服用例80例について、抗精神病薬が定常状態となっている血漿検体を収集した。また同時にDNAと詳細な臨床情報を取得した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19感染拡大が影響し検体収集に労力と時間を要した。予定の薬物血中濃度測定までには至らず、進捗はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
抗精神病薬服用例200例を目指し、引き続き検体収集を進め、薬物血中濃度の測定を実施していく。また薬物代謝酵素遺伝子を対象とし、遺伝子型の決定を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染拡大が影響し検体収集と薬物血中濃度測定実験に遅れが生じたため、次年度使用額が生じた。
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