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2023 年度 実施状況報告書

SETD1A遺伝子は人種を超えて統合失調症の発症に大きな効果をもつリスク遺伝子か

研究課題

研究課題/領域番号 21K07495
研究機関新潟大学

研究代表者

森川 亮  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (40839198)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード統合失調症
研究実績の概要

【目的】SETD1A遺伝子は統合失調症の発症に大きな効果を持つリスク遺伝子として、白人において同定されたが、他の人種では統合失調症との関連は明らかにされていない。本研究の目的は、SETD1A遺伝子が日本人においても統合失調症の発症に大きな効果を持つリスク遺伝子であることを明らかにし、統合失調症の病態解明および根本的な治療法を開発するための分子基盤を得ることである。
【方法】日本人統合失調症患者984人を対象として、SETD1A遺伝子のタンパク質コード領域をサンガー法によりシーケンスした。これにより同定された変異の中で、新規のミスセンス変異2個を候補リスク変異として選択し、症例・対照サンプル(2,027対2,664)を用いて、TaqMan法によりそれらの遺伝型を決定した。これら2つの変異について、患者3,001人と対照者2,664人における関連解析を行った。
【結果】SETD1A遺伝子のシーケンスにより、40個の変異を同定した。公的データベースに登録されていない新規のミスセンス変異2個(p.Ser575Proとp.Glu857Gln)を候補リスク変異として選択した。これら2個の新規ミスセンス変異は、症例・対照サンプルには見いだされなかった。これら2つの変異と統合失調症との有意な関連は認めなかった。さらに対象患者を1,047人へ拡大させ、SETD1A遺伝子のタンパク質コード領域についてサンガー法によるシーケンスを行う計画である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度よりもサンプル数を拡大しシーケンスを開始できていることから、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

SETD1A遺伝子のタンパク質コード領域についてのサンガー法によるシーケンスを、追加した対象患者に対して実施する。

次年度使用額が生じた理由

試薬の使用量が想定よりも少なかったため。必要な試薬を計画的に購入し使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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