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2023 年度 研究成果報告書

中間表現型を用いた不安症とうつ病を判別可能な遺伝的疾患特異性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07497
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

塩入 俊樹  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40235487)

研究分担者 大井 一高  岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (70629203)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード中間表現型 / 不安症 / パニック症 / うつ病 / ゲノム / 遺伝的共通性 / 遺伝的疾患特異性 / ポリジェニックリスクスコア
研究成果の概要

不安症とうつ病は遺伝率30‐50%の多因子遺伝を示す複雑な精神疾患であり、臨床的・遺伝的異種性を有する。本研究では、性格傾向、認知機能、睡眠などの中間表現型を用いて、これらの疾患間における遺伝的共通性と特異性を検討し、不安症とうつ病の遺伝的共通性および両疾患と適応障害、自殺企図、神経症傾向、認知機能、初性交年齢や初産年齢間の遺伝的共通性を示した。一方、児童において不安症の遺伝的リスクは覚醒障害・悪夢と関連するのに対して、うつ病は入眠障害・中途覚醒や過眠症と関連する遺伝的特異性を示した。また、機械学習を活用し種々のポリジェニックリスクスコアを組合わせることで、不安症の判別精度の向上を示した。

自由記述の分野

精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

不安症とうつ病間の遺伝的共通性や、神経症などの中間表現型との遺伝的共通性の検討はこれまでに行われてきたが、不安症とうつ病間の遺伝的疾患特異性を検討した研究は存在しなかった。本研究では、神経症などの中間表現型以外にも、不安症とうつ病間で遺伝的共通性を呈する中間表現型がいくつか存在することを示した。一方で、幼少時の悪夢や入眠困難、中途覚醒などの中間表現型は、不安症とうつ病間で遺伝的疾患特異性が存在することを明らかにした。また、生殖関連行動が早いことが不安症において双方向性の因果関係を有することを示し、これは不安症の発症年齢が広範囲に渡ることに起因し、発症前後ともに介入が可能であることを示唆している

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公開日: 2025-01-30  

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