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2022 年度 実施状況報告書

うつ病から双極性障害を経て認知症に進展する一群におけるGSK-3遺伝子多型の関与

研究課題

研究課題/領域番号 21K07502
研究機関大分大学

研究代表者

寺尾 岳  大分大学, 医学部, 教授 (80217413)

研究分担者 石井 啓義  大分大学, 医学部, 准教授 (00555063) [辞退]
室長 祐彰  大分大学, 医学部, 助教 (00896285)
高谷 千里  大分大学, 医学部, 精神保健福祉士 (30896676) [辞退]
堤 隆  大分大学, 保健管理センター, 准教授 (60284791)
平川 博文  大分大学, 医学部, 講師 (60793768)
泉 寿彦  大分大学, 医学部, 助教 (60895837)
釘宮 毅  大分大学, 医学部, 助教 (60896687) [辞退]
吉岩 あおい  大分大学, 医学部, 教授 (70363570)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードうつ病 / 双極性障害 / 認知症 / GSK-3 / 遺伝子多型
研究実績の概要

本研究は「うつ病→双極性障害→認知症という経過を、偶発的にではなく、必然的にたどる特異的な一群が存在し、その背景にGlycogen Synthase Kinase-3(GSK-3)が関与している」という仮説(Terao et al, Bipolar Disord, 2020)を検証することが目的である。そのために、精神科や総合診療科の患者を対象に行うGSK-3遺伝子多型の関連研究である。臨床的な経過から、7つの群に分けた(①うつ病のみ群、②双極性障害のみ群、③認知症のみ群、④うつ病→双極性障害群、⑤うつ病→双極性障害→認知症群、⑥うつ病→認知症群、⑦双極性障害→認知症群)。血液試料からGSK-3βのSNP(rs334535、rs334555、rs334558、rs6438552、rs6771023、rs1154597、rs1732170、rs2199503、rs3107669、rs11921360、rs11925868、rs11927974)を測定した。各SNPsのジェノタイプおよびアリル頻度について、臨床的経過から分類される7つの群における遺伝子多型の分布の差をカイ二乗検定で比較した。また、仮説に基づき、「認知症のみ群」と「うつ病→双極性障害→認知症群」の2群で比較を行った。年齢は2標本t検定で、性別はカイ二乗検定で比較した。遺伝子多型の分布の差をカイ二乗検定で比較した。これまでに、うつ病35名、認知症23名、うつ病→双極性障害26名、うつ病→双極性障害→認知症5名、うつ病→認知症6名をエントリーして、GSK-3遺伝子多型との関連を検討した。その結果、「うつ病→双極性障害→認知症」と「認知症」の2群での解析の結果、GSK-3βのrs334558において、遺伝子型は0.12と有意差は認めなかったが、アレル頻度は0.08と有意傾向にあった。さらに症例を蓄積していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当院精神科の入院患者や外来患者のうち、本研究に該当する患者に対して説明し同意を得ており、次年度も引き続いて行う予定である。

今後の研究の推進方策

研究協力者を増やして、エントリー症例数を増やしていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

旅費として計上していた学会出張が、新型コロナウイルスの影響で取りやめとなったため、次年度使用が生じた。
次年度は、コロナの影響も緩和される見通しであることから、学会参加等で使用予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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