研究課題/領域番号 |
21K07520
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡崎 賢志 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (70722867)
|
研究分担者 |
江口 典臣 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80814566)
蓬莱 政 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90817826)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 統合失調症 / MIF / HIF / 低酸素 / SNP / アストロサイト / 神経幹細胞 / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
統合失調症の病態機序を解明するためにマクロファージ遊走阻止因子(MIF)に着目し解析を行った。統合失調症のリスク因子である低酸素暴露が、MIFプロモーターの低酸素応答エレメント(HRE)への低酸素誘導因子(HIF)の結合を介して、MIFの発現を誘導する。MIFプロモーターのHRE上のSNPrs17004038の患者対照関連研究を行い有意な関連を見出した。マウスアストロサイトを用いて、低酸素がMIF mRNA/蛋白発現を誘導し、MIFプロモーターへのHIF結合増加、またMIFプロモーターの活性はHREの変異や欠失によって抑制された。今後はマウス神経幹細胞や患者iPS細胞で検討を継続する。
|
自由記述の分野 |
精神医学分野
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症は世界的に有病率約1%の主要な精神疾患であるが、生物学的基盤の詳細は現在も明らかでなく、診断・治療は未だ症状・経過に依存している。本研究により、統合失調症の低酸素暴露が係る分子病態におけるMIFの役割の一端が明らかになった。MIFに着目した統合失調症の研究は世界に先駆けており、学術的意義は高いと考える。また統合失調症の診断や治療応用に繋がる研究成果であり、社会的意義美も高いと考える。
|