研究課題/領域番号 |
21K07526
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
橋本 佐 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任准教授 (60396679)
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研究分担者 |
遠藤 真美子 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (30436414)
佐藤 泰憲 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90536723)
田中 宏一 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (70507194) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 周産期メンタルヘルス / 薬物療法 / 医師患者コミュニケーション |
研究実績の概要 |
研究[Ⅰ]妊娠と精神科薬について患者・医師コミュニケーションに関する実態調査については、現在調査項目を作成中である。 研究[Ⅱ] パンフレットによる患者・医師コミュニケーション向上効果の無作為割付試験については、2021年度にパンフレットの質的研究を6名の妊娠可能年齢女性を対象に行い、内容をブラッシュアップした。「パンフレットを用いた教育的介入による無作為割り付け試験:将来の妊娠に備えた精神科治療をめざして」と課題名として、千葉大学大学院医学研究院倫理審査委員会に提出し2022年3月に承認された。現在、UMIN登録など実施に向けて準備中である。 研究[Ⅲ]妊娠後の服薬中止が母児に及ぼす影響の検討:前向きコホート調査については、研究代表者らが2018年から実施している「心理・社会的困難を有する妊娠女性とその児および家族に関する前向き観察研究(UMIN000034605:以下、FOWPs study)」、を行っている。進捗状況として、2022年3月31日時点で、精神科治療群,101組(目標160組)、初回妊婦健診で心身健康な対照群,84組(目標110組)までエントリーされ継続している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究[Ⅰ]妊娠と精神科薬について患者・医師コミュニケーションに関する実態調査は、2021年度内に実施予定であったが、調査項目の決定について、研究グループの検討に予定していた以上に時間がかかったため実施が遅れている。 研究[Ⅱ]については、「妊娠と向精神薬」に関するパンフレット自体をより良い成果物とすべく質的研究として、パンフレット作成自体を一つの研究とした過程で、予定より時間を要した。 研究[Ⅲ]は、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
研究[Ⅰ]は、2022年度内に調査項目を決定し、プロトコル作成から倫理審査承認後に実施する予定である。 研究[Ⅱ]は、無作為割付試験実施に向けて、印刷や対象者の選定など実務的な作業を経て2022年度には目標症例数がエントリーできるよう進めていく。 研究[Ⅲ]は、精神科治療群の目標160組、対照群の目標110組のエントリー及び追跡調査を行い、主要目的である「妊娠判明後の服薬中止が妊娠期・産後の母児転帰に及ぼす影響」について、研究期間内にデータ解析し主なアウトカムが得られるよう進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年年度に国際医療福祉大学で研究分担者の異動があり、研究の遂行が遅延し、研究費の移管に時間を費やしたため、2021年度で使用額が少なくなり、差引額が0を超えることとなった。
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