長野県岡谷市立小学校である全7校に在籍する小学6年生345名を対象とし、各対象児童に子どもの強さと困難さアンケート(SDQ)(自己記入用)およびTen-item Internet Gaming Disorder Test(IGDT-10)日本語版を配布し、各対象児童の保護者にADHD評価スケール(家庭版)、自閉症スペクトラム指数(児童用)、SDQ(親記入用)を配布し、回答を依頼した。131名の児童と保護者から回答を得られた。それぞれの評価尺度の平均得点(標準偏差)はSDQ(自己記入用)総合的困難さ得点 8.6 (6.1) (有効回答数130)、IGDT-10得点 0.5 (1.1) (有効回答数118)、ADHD評価スケール(家庭版)総得点 5.3 (6.9) (有効回答数128)、AQ(児童用)総合得点 15.8 (7.0)(有効回答数124)、SDQ(親記入用)総合的困難さ得点 7.3 (5.5)(有効回答数130)であった。ADHD評価スケール(家庭版)にて11-13歳の93パーセンタイルカットオフとして用いられるスコア(男児34点、女児20点)以上の総得点であった割合は男児0%、女児1.4%であった。自閉症スペクトラム指数(児童用)のカットオフ25点以上であった割合は11.3%であった。SDQ(親記入用)において特別な対応が必要なレベルの目安とされる17点以上であった割合は6.2%であった。IGDT-10にてインターネット・ゲーム障害の可能性があるとされる基準値5点以上であった割合は0.8%であった。
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