研究課題/領域番号 |
21K07549
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
小林 清樹 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50569035)
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研究分担者 |
橋本 恵理 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30301401)
鵜飼 渉 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (40381256)
相馬 仁 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (70226702)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レビー小体型認知症 / MRI / SPECT / 性ホルモン |
研究実績の概要 |
レビー小体型認知症(DLB)とアルツハイマー型認知症(AD)は、共通する点もあり、しばしば共通病理を持ち合わせていることもある。従って、DLBの研究をする上で、ADについても様々な視点に着目することにより、DLBの病態解明に繋がる。今年度行った研究目的は、メマンチン投与が臨床症状、脳血流/脳代謝に及ぼす1年後の影響を明らかにすること、ECD-SPECTとFDG-PETの相関についても評価することであった。対象は16名のAD患者。評価方法は、MMSEとNPIスコア、SPECT/PETについて、ベースライン(BL)と12週後と52週後の比較であった。結果は、MMSEはBL:16.5点、12週:16.4点、52週:16.5点、NPIスコアは、BL:2.9点、12週:4.1点、52週:2.6点、脳代謝は、大脳全体の脳代謝増加が統計学的有意差を持って12週時点で認められ、52週後ではほぼBLレベルに戻った。また、SPECTとPETの相関については、BL、12週、52週の全てにおいて認められた。この研究は、AD患者に対して、メマンチンが脳代謝活動や認知機能を52週間にわたって維持する可能性を示唆している。また、ECD-SPECTとFDG-PETは、中等度ADの診断に対して、どちらもほぼ同様に有用な画像バイオマーカーになりえると思われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
もの忘れ外来には、順調に患者が新規受診しており、それに伴いデータベースも増えている。また、様々な視点から、研究に関連ある臨床研究も同時進行している。
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今後の研究の推進方策 |
データベースへの新たな症例追加もしつつ、これまで行ってきた研究成果も論文化し投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
残額が63円と、ほぼ予算通り使用した。端数については、当然無理に消費するのではなく、次年度使用に充当したい。
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