研究課題/領域番号 |
21K07564
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
佐久間 肇 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60205797)
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研究分担者 |
石田 正樹 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (10456741)
市川 泰崇 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (80725127)
高藤 雅史 三重大学, 医学部附属病院, 寄附研究部門助教 (80899170)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 心筋血流MRI / 心筋血流 |
研究実績の概要 |
3テスラ負荷心筋血流MRIは放射線被曝を伴わず、心筋虚血を高い診断能で検出できる。近年、心筋血流MRIの造影剤の動態を解析して心筋血流量を定量的に評価 する手法が開発されている。心筋血流MRIの定量解析では左室血液の造影剤濃度とMR信号の非直線性(飽和)を補正する必要がある。撮像シークエンスを改良して 左室血液信号の飽和の影響のないデータを直接得るDual-sequence法が導入され正確な心筋血流定量評価が可能になると期待されている。本研究では、①Dual-sequence法を用いた3テスラ心筋血流MRIによる心筋血流定量解析値を15O-H2O心筋血流PETを用いて検証し、②冠動脈内圧計測によるFFR(fractional flow reserve)を基準とした場合の心筋虚血診断能と、③冠動脈疾患患者の予後評価における意義を明らかにする。初年度前半では、エントリーされた患者にDual-sequence法を用いた3テスラ心筋血流MRIと15O-H2O心筋血流PETをそれぞれ予定どおり実施できるワークフローを整備し、院内倫理委員会で研究計画の承認を得 た。また、後半には患者エントリーを開始し、2022年度末の時点で38例においてDual-sequence法を用いた3テスラ心筋血流MRIと15O-H2O心筋血流PETの両者を実施した。①に関してはDual-sequence法を用いた3テスラ心筋血流MRIの心筋血流MAPはMRI装置のコンソール上で安定して得られていることを確認している。また、15O-H2O心筋血流PETに関してもソフトウェアを用いて安定して心筋血流マップが得られることを確認した。中間解析に予定している39例が得られた段階で、心筋血流MRIによる心筋血流定量解析値の妥当性を評価する予定である。②に関してはルーチン患者でも3テスラ心筋血流MRIが実施されており症例数の蓄積を継続している。③は十分な予後追跡期間が得られた段階で検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者エントリーは、概ね順調に進展していると考える。FFR(fractional flow reserve)を基準とした場合の心筋虚血診断能の評価についても、Dual-sequence法を用いて3テスラ心筋血流MRIはルーチン患者でも実施されており症例数の蓄積は継続されている。
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今後の研究の推進方策 |
Dual-sequence法を用いた3テスラ心筋血流MRIによる心筋血流定量解析値の15O-H2O心筋血流PETに対する検証については現在38例が得られている。中間解析に予定している39例が得られた段階で、解析を実施する予定である。FFRを基準とした場合の心筋虚血診断能 についても解析に必要な症例数が蓄積された時点で評価する予定である。心筋血流MRIの定量解析の冠動脈疾患患者の予後評価における意義については十分な予後追跡期間が得られた段階で検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
水PETの解析ソフトについてトライアルライセンスを使用できたため購入が次年度以降にずれこんだことが理由である。水PETの解析ソフト購入を行う予定である。
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