gadoxetate(EOB)造影MRI(EOB-MRI)と直近に撮像された造影CTデータを用い肝細胞内に分布するEOBを算出できるとの仮説を立てた。まず基礎的ファントム実験にてEOB-MRI評価に最適なT1値を測定するためのSGPR-MOLLI法のパラメータを決定した。それを用いたEOB-MRIのT1mapから計算された脾、筋のECVと、同部のCTによるECVは、4分及び25分後いずれにおいても高度の一致を示した(R2=1.0&0.91、y切片1.7&7.8、ともにp<0.0001)。即ち肝のEOB-MRIでのECVからCTでの肝ECVを差分した値が肝細胞内のEOB分布を表すと考えられた。
|