本研究課題では、脳深部の神経回路を構成する多様な細胞活動を脳局所と全脳で生体脳イメージングする事を実現し、同細胞群の活動により調節される神経回路の制御基盤とそれらが破綻し認知症病態を生じるメカニズムの解明を目的とした。研究成果として、(1)生体光イメージングにより大脳回路におけるニューロンやグリア細胞の活動を画像計測する実験システムが構築され、(2)PETレポーターイメージング技術を基軸とした全脳範囲での画像解析が実現された。また、(3)これら手法を利用して認知症モデル動物脳における回路病態の画像解析の実施に向けた着実な進展が得られた。
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