研究課題/領域番号 |
21K07584
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研究機関 | 医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(臨床研究センター) |
研究代表者 |
冨吉 勝美 医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(臨床研究センター), 湘南先端医学研究所 放射線医学研究部, 主任研究員 (60188802)
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研究分担者 |
加藤 弘樹 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20448054)
後藤 紳一 医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(臨床研究センター), 湘南先端医学研究所 放射線医学研究部, 研究員 (50870119)
井上 登美夫 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (80134295)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | BNCT / BPA / ボロノーαーメチルフェニルアラニン / FBPA / 光化学反応 / NMR |
研究実績の概要 |
1.本研究の目的は、BNCT治療薬BAMPAの開発が目的であり、18F標識による18FBAMPAはカンパニオン診断薬として新薬剤BAMPA治療薬を証明するための手段として研究開発計画した。 2.研究計画、研究方法およびNMRによる確認 1)2021年度にBPAのαメチル化合物BAMPAの合成2)2022年度はBAMPAのNMR分析による構造確認後、3)BPAとBMPAの穂標識合成し担癌マウスの代謝解明とその比較検討、BPAとBAMPAの代謝速度の違いからBAMPAの有用性の確認。 3.これまでに実績 BAMPAの合成法は光化学合成法を用いた。光化学反応を30mlの水晶ガラスバイアルに、反応物をいれて水銀蒸気を用いた紫外線(4.5mW/cm2)出力を持った紫外線ランプ254nmを用いて光化学反応を行った。HPLCの分析条件はカラム18C3マイクロ;4.8mmx250mm,移動相 AcCN:H2O=6:4 測定波長λ254nm 及びUV分析器を使用した。4BrAMPAの保持時間は4.2分で、THDBと反応後は、新しいピークの保持時間3.7分に新化合物が合成された。溶媒DMSO(重水素置換体)に溶かしNMR分析を行った。次に1H-NMR分析によるプロトンシフトによる官能基の化学構造確認し、光化学反応による合成によるBAMPAの合成が確認された。2重確認として、薄層クロマトグラフィーを用いた。シリカゲル-60(HPTLC Merck Kieselgel 60 )(Sigma-Aldrich Canada Co.)で実施した。 プレートは紫外線(254 nm)下で可視化されました。反応物BrAMPAのRfは、0.9から1.0であるが、生成物BAMPAはRf=0.0~0.1であった。2024年1月に原子力規制庁から18F2ガスの使用許可が得られたため、現在CFN-MP200のテストランを終わり、合成したBAMPAをアセトハイポフルオライト法による合成により標識化合物18FBAMPAを多目的合成装置CFN-MP200を使用して合成を開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現在までの実験結果のまとめ 1. 前駆体BAMPAの合成とNMRによる確認 BAMPAの合成法は,光化学反応を30mlの水晶ガラスバイアルに、反応物をいれて水銀蒸気を用いた紫外線(4.5mW/cm2)出力を持った紫外線ランプ254nmを用いて光化学反応を行った。HPLCの分析条件はカラム18C3マイクロ;4.8mmx250mm,移動相 AcCN:H2O=6:4 測定波長λ254nm 及びUV分析器を使用する。溶媒DMSO(重水素置換体)に溶かしNMR分析を行た。 溶媒DMSO(重水素置換体)に溶かしNMR分析によるプロトンシフトによる官能基の化学構造確認し、光化学反応による合成による合成を確認した。 実験遅延の理由 当初、F2ガスによる標識合成は、原子力規制庁の許可が下りることで、合成しF2ガスによる標識を計画していたが、F2ガスの許可量規制で、当初の予定より許可証の交付が遅れてしまった。2024年1月に原子力規制庁から18F2ガスの使用許可が得られたため、現在CFN-MP200のテストランを終わり、合成したBAMPAをアセトハイポフルオライト法による合成を多目的合成装置CFN-MP200を使用して合成を開始している。現在18F2ガスによる標識合成を多目的合成装置CFN-MP200による標識合成を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
1.18F2ガスによる標識合成 現在CFN-MP200のテストランを終わり、合成したBAMPAをアセトハイポフルオライト法による合成を多目的合成装置CFN-MP200を使用して合成を開始している。現在18F2ガスによる標識合成を多目的合成装置CFN-MP200による標識合成を行っている。標識合成により18FBAMPAは、カラムによる精製を行い動物実験に供する。 2. 18FBAMPAによる動物実験 隣接しているアイパークで、正常マウスと担癌マウスに18FBAMPAを投与し、同時に18FBPAを投与したマウスと比較検討し、18FBAMPAが目的とする腫瘍に留まることを確認し18FBPAの有用性を確認する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2024年1月まで、原子力規制庁から18F2ガスの使用許可が得られず、それ以後のCFN-MP200のテストランおよび、合成したBAMPAをアセトハイポフルオライト法による合成を多目的合成装置CFN-MP200を使用して合成を開始できなかった。これにかかわる費用と18FBAMPAによる動物実験を隣接しているアイパークで、正常マウスと担癌マウスに18FBAMPAを投与し、同時に18FBPAを投与したマウスの実験を計画していたが、動物実験にかかわる費用が残されている。これから、当初予定した2023年度までの計画を、一年延期申請をして、18FBAMPAによる動物実験を、正常マウスと担癌マウスに18FBAMPAさらに、18FBPAを投与したマウスの実験と行い、18FBAMPAが目的とする腫瘍に留まることを確認し18FBPAの有用性を確認する。
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