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2021 年度 実施状況報告書

Radiomicsによるアルツハイマー病発症リスクの予測

研究課題

研究課題/領域番号 21K07591
研究機関東京大学

研究代表者

高尾 英正  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10444093)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードアルツハイマー病 / MRI / PET / Radiomics
研究実績の概要

近年、コンピューター、および、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、PET(Positron Emission Tomography)といった画像機器の発展とともに、画像から多くの情報を抽出することにより、疾患の鑑別や予後予測といった個別化医療につなげようとする試みが注目を浴びており、Radiomicsと呼ばれている。アルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)は、認知症の原因として最多であり、社会的・経済的な影響の強い、進行性かつ不可逆の神経変性疾患で、治療薬の開発には、認知症発症前の早期からの介入が不可欠であり、その対象を見つけ出すことが重要となっている。本研究では、アルツハイマー病治療薬(開発)の対象となりうる症例を正確に選別可能とするため、マルティモダリティ画像のRadiomicsにより、アルツハイマー病を発症するリスクを予測可能とするシステムを構築することを目的としており、はじめに、大規模画像データとして、ADNI(The Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative, http://adni.loni.usc.edu)、OASIS(The Open Access Series of Imaging Studies, http://www.oasis-brains.org)といった公開データベースより、認知症発症前の縦断データを含む、多数の画像データの取得を行っており、まず、T1強調の形態画像を主体として、画像正規化、セグメンテーション、特徴量抽出の検討を行い、続いて、マルティモダリティ画像への応用をすすめている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおよそ計画に沿って進められていると考えられる。

今後の研究の推進方策

引き続き、公開データベースより多数の画像データを取得し、マルチモダリティ画像にもとづいた、画像正規化、セグメンテーション、特徴量抽出の検討をすすめながら、Radiomicsモデルの構築および評価、システムの一般化の検討へとつなげていく。また、得られた結果に対しては、随時とりまとめを行い、成果の発表を行う。

次年度使用額が生じた理由

コロナ感染の状況が不透明であったため、学会参加による情報収集が十分行えず、また、現時点での検討では、コンピューターの処理能力は現状のもので十分であった。そのため、次年度以降、学会参加による情報収集、また、計算処理能力の向上をすすめるため、もともとの翌年度の使用分と含めて、執行を検討する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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