研究課題/領域番号 |
21K07597
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
木村 成秀 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (40403787)
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研究分担者 |
三田村 克哉 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20715081)
山本 由佳 香川大学, 医学部, 准教授 (30335872)
西山 佳宏 香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
土橋 浩章 香川大学, 医学部, 准教授 (50380176)
則兼 敬志 香川大学, 医学部, 助教 (90623223)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / PET / メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患 |
研究実績の概要 |
関節リウマチは滑膜の炎症と細胞増殖を主病態とする全身性疾患である。PET検査は全身の病変を一度に評価可能であり、18F-FDGは炎症活動性、18F-FLTは細胞増殖能を評価することができる薬剤である。本研究では関節リウマチの治療効果判定において18F-FDG PETと18F-FLT PETを用いた全身評価が有用であるかどうかを検討する。関節リウマチの治療に伴う合併症としてメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)がある。併せて、18F-FDG PETを用いて化学療法による治療介入の必要性を予測できるかどうかを検討する。 メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)において、FDG PETがMTX中止後の自然退縮予測が可能か検討した。対象はMTX投与中にLPDを発症し、FDG PETを施行した関節リウマチ患者24名で、MTX中止後自然退縮した群(SR)と自然退縮せず化学療法を施行した群(CTx)に分けた。LPDと考えられた部位のSUVmax、MTV、TLGを測定した。 SR群が15名、CTx群が9名であった。SUVmaxは二群間に有意差はみられなかったが、MTV、TLGはSR群がCTx群より有意に低かった。MTX-LPDにおいて、FDG PETのMTV、TLGはMTX中止後の自然退縮を予測できる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
関節リウマチ患者の滑膜の炎症性変化を調べるFDG PET検査は実施出来ている。しかし、滑膜増殖を評価出来るFLT PET検査の実施が難しい症例がある。
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今後の研究の推進方策 |
関節リウマチ患者の滑膜の炎症性変化を調べるFDG PET検査は実施出来ている。今後は滑膜増殖を評価出来るFLT PET検査の実施を行う予定である。また、症例数を増やして18F-FDG PETとメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の関係を検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた学会出張が取りやめになったため (使用計画) 学会出張費に充てる
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