• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

関節リウマチの治療効果判定および治療介入予測を目指したPET研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K07597
研究機関香川大学

研究代表者

木村 成秀  香川大学, 医学部附属病院, 講師 (40403787)

研究分担者 三田村 克哉  香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20715081)
山本 由佳  香川大学, 医学部, 准教授 (30335872)
西山 佳宏  香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
土橋 浩章  香川大学, 医学部, 准教授 (50380176)
則兼 敬志  香川大学, 医学部, 助教 (90623223)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード関節リウマチ / PET検査 / 間質性肺炎
研究実績の概要

関節リウマチは滑膜の炎症と細胞増殖を主病態とする全身性疾患である。PET検査は全身の病変を一度に評価可能であり、18F-FDGは炎症活動性を評価することができる薬剤である。今回、関節リウマチ患者における間質性肺炎の活動性とFDG PETの集積との関連を評価した。
対象はFDG PET/CTを施行した関節リウマチ患者13例と肺疾患のないコントロール13例である。FDG PETの評価は、患者群では、間質性肺炎部のSUVmax、正常肺のSUVmeanを測定した。コントロール群では、正常肺のSUVmeanを測定した。患者群ではPETパラメーターと%FVC、血液検査(KL-6、LDH、CRP)との関連を調査した。
結果では、患者群とコントロール群の正常肺SUVmeanに有意差はみられなかった。患者群の間質性肺炎部のSUVmaxは%FVCとの間に有意な負の相関、KL-6との間に有意な正の相関がみられた。患者群の正常肺SUVmeanと血液・呼吸機能検査との間にはいずれも有意な関連はみられなかった。
結論として、関節リウマチ患者における間質性肺炎の活動性とFDG SUVmaxの間に関連が示唆された。ただし今後症例数を増やしてさらに検討する必要があると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

関節リウマチ患者の滑膜の炎症性変化を調べるFDG PET検査は実施出来ている。しかし、滑膜増殖を評価出来るFLT PET検査の実施が難しい症例がある。また、治療前後のPET検査を計画したが、治療後のPET検査を行うことが困難な症例がある。FDG PET検査とFLT PET検査を計画しているが、両方のPET検査の間隔が広くなり、両者の比較が難しい症例があった。

今後の研究の推進方策

関節リウマチ患者の滑膜の炎症性変化を調べるFDG PET検査は実施出来ている。今後は滑膜増殖を評価出来るFLT PET検査の実施を行う予定である。また、症例数を増やして18F-FDG PETとメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の関係を検討する予定である。また、関節リウマチ患者の合併症である間質性肺炎や血管炎などとの関連を調査する予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していた学会出張が取りやめになったため(使用計画)
学会出張費に充てる

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] FDG-PET/CT imaging parameters for predicting spontaneous regression of methotrexate-associated lymphoproliferative disorder in patients with rheumatoid arthritis.2022

    • 著者名/発表者名
      Kameda T
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 13 ページ: 15367

    • DOI

      10.1038/s41598-022-19727-y

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 関節リウマチ患者における間質性肺炎の活動性とFDG PETの関連2022

    • 著者名/発表者名
      奥田花江
    • 学会等名
      日本核医学会総会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi