研究課題
脊椎関節炎(SpA)は強直性脊椎炎に代表される疾患群であり、優位な病変の分布から体軸性SpAと末梢性SpAに大別される。体軸性SpAにおいてはMRIによる評価方法がよく研究されているが、末梢性SpAを対象とした研究は乾癬性脊椎炎PsAを除いて遅れており、またMRIによる活動性の評価はその広い病変分布のために困難である。今回、末梢性SpAにおいてFDG PET検査が血清炎症性マーカーと相関があるか否かを検討した。FDG PET/CT検査が行われたSpA患者26名を対象とした。未治療群は17名、治療群は9名であった。FDG PET評価は全身の23関節を視覚的に0-2点で評価した。また、半定量的評価はSUV値を用いた。その結果、未治療群においてFDG PET集積と炎症マーカーのCRPおよびMMP-3に相関が認められた。一方、治療群においては有意な相関は認められなかった。結論として、未治療の末梢性脊椎関節炎患者において、FDG集積と炎症性マーカーに有意な相関が示唆された。
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