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2023 年度 実施状況報告書

個別化治療戦略ための子宮内膜癌のMRIテクスチャ解析に基づく診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K07604
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

小澤 栄人  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90255109)

研究分担者 長谷川 幸清  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30534193)
安田 政実  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50242508)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードテクスチャ解析 / 子宮内膜癌 / MRI / 機械学習
研究実績の概要

texture解析はデジタル画像の質感の違いを数値化できる手法である。光沢やざらつき、周期性などの様々な「質感」があり、それぞれを測定するための定義式が存在する。一次元定量値及び形状に基づく解析、ピクセルの空間パターンを調べる解析(GLDM,GLRLM,GLSZMなど)などがあり、画像・統計処理ソフトウェアを用いて解析する事ができる。人間の目では認識できない画像的特徴も定量化できるとされ、近年注目を集める人工知能への応用が期待される概念である。子宮内膜癌には病理学的にendometrioid carcinoma (grade 1、 grade 2、grade 3)、serous carcinoma、clear cell carcinomaなどが存在している。これらを、免疫組織学的染色のp53、ERを加えて評価を進めていく。
本年度は、MRI検査のテクスチャとヘマトキシリン・エオジン染色の結果から、2023年9月22日(金)~24日(日)の第52回日本磁気共鳴医学会大会 軽井沢で、MRIを用いたテクスチャ解析によるタイプIとタイプIIの子宮内膜癌の評価として、発表した。さらに2023年11月5日(日)~7日(火)EVALUATION OF UTERINE ENDOMETRIAL CARCINOMA HISTOLOGICAL GRADES USING MAGNETIC RESONANCE IMAGING TEXTURE ANALYSES をInternational Gynecologic Cancer Society 、Soulで発表した。来年度は、免疫組織染色含めた報告を、国際学会で行い、論文として報告していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年は、研究3年目であるが、2つの学会でMRIを用いたテクスチャ解析によるタイプIとタイプIIの子宮内膜癌の評価及びEVALUATION OF UTERINE ENDOMETRIAL CARCINOMA HISTOLOGICAL GRADES USING MAGNETIC RESONANCE IMAGING TEXTURE ANALYSESの2つの異なる子宮内膜癌の分類の視点からの報告を行うことができた。来年度は、組織学的な評価の免疫染色のERとp53による分類を含めた評価を発表し、論文とする予定である。さらに、当初の予定では症例数は十分確保されていると思われていたが、量的評価を行う上ではあまり小さな腫瘍まで対象に入れてしまうと部分容積効果が大きくなってしまうこと、および化学療法の既往やartifactの存在、ブスコパンを使用していないなどの理由で削除する必要がある症例が存在することから、症例数の不足が生じており、やや解析に手間取っている点もある。

今後の研究の推進方策

後方視的な研究であり、昨年度、今年度共に研究分担者および研究協力者とは研究データの解析方法に十分な検討を重ね、研究のスケジュールについても再確認を行っており、今年度は1つの国内の学会および1つの海外の学会の合計2つの学会発表を行うことができた。やや遅れている部分もあるが、次年度で順調な軌道で研究を進めることができると考えている。今回の研究データに応用可能な機械学習法を用いた論文発表 も2022年度にThe utility of texture analysis of kidney MRI for evaluating renal dysfunction with multiclass classification model. Hara Y, Kozawa E.et al Sci Rep. 2022 Aug 30;12(1):14776.として、論文で発表しており今回の研究の解析方法に生かしていけると考えている。

次年度使用額が生じた理由

1つ目は、2つの国際学会で発表する予定であったが、次年度にずらしたことで残額に狂いが生じた。次年度は、European Congress of Radiology 2025で発表予定である。2つ目は、研究の正確性を確保するために組織学的評価の免疫染色を次年度にまとめて行うこととし、初年度および3 年目に計上していた免疫染色の予算はまとめて次年度の使用となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] MRIを用いたテクスチャ解析によるタイプIとタイプIIの子宮内膜癌の評価2023

    • 著者名/発表者名
      井上快児、長谷川幸清、安田政実、小澤栄人 他
    • 学会等名
      第52回日本磁気共鳴医学会大会
  • [学会発表] EVALUATION OF UTERINE ENDOMETRIAL CARCINOMA HISTOLOGICAL GRADES USING MAGNETIC RESONANCE IMAGING TEXTURE ANALYSES2023

    • 著者名/発表者名
      Kozawa E, Inoue K, Hasegawa K, Yasuda M, et al.
    • 学会等名
      International Gynecologic Cancer Society
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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