研究課題/領域番号 |
21K07610
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
堀田 健二 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 医学物理士 (60616134)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 超高線量率 |
研究実績の概要 |
ワブラー法に対する超高線量率陽子線照射野の形成を試みた。 線量率を上げるため、ビーム輸送パラメータの最適化を再度行った。加速器から治療室までの四重極電磁石と偏向電磁石、ビームコリメータが対象で、見直しにより透過効率の向上が見込めそうだったが、結果としては3%程度だった。 ビームパラメータ再調整後に得られたビームの深部線量分布を測定し、リッジフィルターの設計を行なった。従来の設計手法と同様にピークを重ね合わせる重みを変数として最適化することで、深さ方向に20 mm、平坦度±2.5%を満たす形状データが得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ビーム輸送パラメータの見直しによる改善が示唆され、再調整を行ったことで進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
今後、得られた設計データを持ちにリッジフィルターを作成し、それにより得られる陽子線場の性能を評価する。 また、予定通りに散乱体法に対するビームの深部線量分布測定、リッジフィルターの設計・作成を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
進捗の遅れにより物品の購入に至らなかったため、物品費に余剰が生じた。令和4年度において使用する予定である。
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