研究課題/領域番号 |
21K07614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
趙 慶利 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (90313593)
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研究分担者 |
小川 良平 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (60334736)
崔 正国 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (90572115)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 温熱 / 細胞死 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアを標的するニトロキシドであるMito-Tempoは 温熱(42℃)によるアポトーシスを増感することを明らかにした。Mito-Tempoと温熱併用により、細胞内の活性酸素種(ROS)の生成が促進され、アポトーシス関連タンパク質Bax、Caspase-3およびオートファジー関連タンパク質LC3-IIとp62の発現が上昇した。この併用処理による細胞死のメカニズムについて、細胞内オートファジーの機能障害との関係があることを示した。
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自由記述の分野 |
放射線医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線、ハイパーサーミア癌治療においては、高精度照射技術が進み治療効果が向上しているが、治療抵抗性細胞(低酸素性細胞や癌幹細胞)の存在が新たな課題である。ミトコンドリアを標的とするニトロキシドであるMito-Tempoは温熱による細胞死増感の分子機構を解明することによる癌治療抵抗性機構の抑制および癌治療の成績を高めることができる。新たな癌治療法および癌治療薬開発への貢献が期待できる。
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