拡散MRI定量値と乳がんの分子生物学的因子や病理学的因子、予後などの臨床情報を関連付けることにより、予後などの予測に有用なイメージングバイオマーカーを探索した。複数のマウス腫瘍モデルを用いて、拡散MRIパラメータのshifted ADCやADC変化率がN/C比やKi67標識率と相関することを示し、また抗PD-1抗体治療・非治療群の比較検討により腫瘍のアポトーシスの可能性や腫瘍の種類による治療反応の違いも示唆された。 臨床研究では異なる種類の高解像度拡散強調像の比較検討を行い、また非ガウス拡散モデルを用いて算出された定量値(Kurtosis)が転移予測バイオマーカーとなる可能性を示し、論文化した。
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