研究課題/領域番号 |
21K07624
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
長野 広明 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (70778282)
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研究分担者 |
内匠 浩二 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50535820)
中條 正典 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (60727171)
林 完勇 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10549918)
田畑 和宏 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (80419655)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 血栓症 / 電子密度画像 / 肺血栓塞栓症 / dual energy解析 |
研究実績の概要 |
肺血栓塞栓症の正確な診断を行うことは、予後を左右するために重要である。血栓の指摘には肺動脈造影CTが診断の中心となっているが、近年、dual energy解析を応用した電子密度画像が使用可能となった。電子密度画像は単位体積内に存在する電子の個数を表すことができ、組織学的特徴を反映するとされており、電子密度画像を応用した血栓マップの作成は血栓の指摘のみならず血栓の性状も評価しうる技術である。本研究の目的は、以下の2つである。〇電子密度画像を応用した血栓マップを開発し、病理学的特徴との関係を解明する。〇肺血栓塞栓症をはじめとする血栓症の診断に応用し、血栓症の診断法や治療効果の予測法を確立する。 初年度では、ファントムを用いた血栓マップの開発と病理学的特徴との対比・基礎的検討を行ない、血栓ファントムでは、血栓の時間経過や凝固程度に対する電子密度値の変化を確認できた。今年度は実際の肺血栓塞栓症患者を対象に撮像を行い、血栓マップの作成を行った。血栓マップではDual-energy CTの撮影条件やアーチファクトにより血栓の視認性が異なったため、さらなる撮影条件や解析法の改良が必要と考える。また、抗凝固療法の効果の予測を行うため治療効果の良好な群と不良な群の比較を行ったが、電子密度値が高い方が治療効果が良好であることが明らかになった。次年度は今年度の成果をふまえて、血栓の視認性を向上するための適正な血栓マップの開発や電子密度値を用いた抗凝固療法の効果の予測法の開発を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実際の患者の血栓マップでは、Dual-energy CTの撮影条件やアーチファクトにより血栓の視認性が異なり、適正に画像化するための撮影条件や解析法を開発中である。
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今後の研究の推進方策 |
Dual-energy CTの撮影条件の改良に加え、解析ソフトの改良も行うことによって、血栓の検出を可能とし、実際の臨床症例を対象に撮像を行い、臨床的有用性を検証する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19の影響で、学会参加が困難であった時期があった。次年度は状況をみて学会参加を行っていく予定である。
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