研究課題/領域番号 |
21K07630
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
甲斐田 勇人 近畿大学, 大学病院, 講師 (40299425)
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研究分担者 |
石井 一成 近畿大学, 医学部, 教授 (50534103)
安田 卓司 近畿大学, 医学部, 教授 (10324782)
伊藤 彰彦 近畿大学, 医学部, 教授 (80273647)
細野 眞 近畿大学, 医学部, 教授 (00281303)
服部 聡 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50425154)
河原 明彦 久留米大学, 大学病院, 医療技術員 (00469347)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | FMISO / 低酸素 / 術前化学療法 / 免疫チェックポイント阻害剤 / PET/CT / 食道癌 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、術前化学療法を受ける進行食道癌患者対象に治療開始前FMISO PET/CTで治療効果予測が可能か病理学的評価を踏まえて検討することである。さらにFMISO集積で腫瘍内低酸素やPD-L1やCD8T細胞が発現する腫瘍免疫環境を予測可能か前向き研究で検討する。 科研費交付決定後に近畿大学医学部倫理委員会に研究計画書を提出し、一括申請を行った。倫理委員会で研究実施実施計画が承認された後に食道癌の病理組織標本に免疫染色行うための抗体やFMISOの薬剤合成にかかる消耗品の購入、FMISO PET/CTの検査が円滑に進められるように研究体制を整えた。倫理委員会承認後本研究を開始し、共同研究を行う上部消化管外科と密接に連携して、研究に参加可能な対象者を集め始めた。初年度は研究体制整備が主だった実績となった。 今年度は10症例程度を目標に予定していたが、医学部倫理委員会に申請する研究計画書の作成やその審査にかなり時間を要し、計画に遅れが生じた。次年度からは研究に該当する食道癌患者の収集を第一に努め、収集症例数をあげることである。また、食道癌の術前化学療法後、手術を行った患者の病理染色標本の染色および患者の経過観察に関して円滑に進めていけるように関係各所(近畿大学上部消化管外科、近畿大学病理学講座、久留米大学病院病理部病理診断科、大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学講座医学統計学)との連携を再確認して、随時研究の打ち合わせの実施を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
この研究を近畿大学医学部倫理委員会に申請するのに際し、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の変更により、研究計画書作成と一括申請時の事前審査・本審査に想定以上の時間を要し、研究開始が遅れてしまったため、研究対象者1名の登録で初年度を終えた。
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今後の研究の推進方策 |
研究推進で重要なのは対象患者の収集である。今後は研究分担者と密な連携を行い、症例登録者数を増やすことを第一にしていきたいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
倫理指針変更にともなう倫理委員会申請書の作成・事前審査・本審査に想定以上の時間を要したため、研究開始が遅延した。よって次年度に症例数の増加が見込まれるため、FMISO PET/CTの検査費用や免疫染色の抗体・キット購入で予算を繰り越し使用予定である。
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