研究課題/領域番号 |
21K07635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 滋賀県立総合病院(臨床研究センター) |
研究代表者 |
奥山 智緒 滋賀県立総合病院(臨床研究センター), 画像研究部門, 上席専門研究員 (40347464)
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研究分担者 |
東 達也 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 分子イメージング診断治療研究部, 部長(定常) (50324629)
加川 信也 滋賀県立総合病院(臨床研究センター), 画像研究部門, 主任研究員 (10393191)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アミロイドPET / 核医学 / アルツハイマー病 / 灰白質 / ヒストグラム |
研究成果の概要 |
アミロイドPETの解析方法として、従来用いられる視覚評価、および関心領域と参照領域の集積値の比であるSUVRを用いた定量評価に加え、非特異的集積部位である白質の影響も考慮したうえで、個々の被検者脳内のアミロイド蓄積の量を視覚的にも理解しやすいヒストグラムで表現する解析方法を開発した。さらに、ヒストグラムから得られる複数のパラメータを用いることで、新たな定量指標とすることができる。またヒストグラムの高集積20%に相当する部位をPET/CTのCT上で色付けすることにより個々の患者脳内の特徴を標準脳を用いることなく表現することができる。この方法は、複数のアミロイドトレーサで汎用性があると考える。
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自由記述の分野 |
核医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のアミロイドPETの評価では、トレーサ毎に異なる視覚評価判定や、数mmの厚さの大脳皮質に設定されたROIを用いた定量解析を行うことが腫瘤であった。解剖学的に正確なROI設定の難しい定量解析においては自動テンプレートを用いられることが多いが、個々の脳に対応して確実に一致したROI設定は技術的に難しい。本解析は、個々の患者脳の解剖学個体差を考慮に入れたうえで、視覚的に理解しやすいヒストグラム客観的に集積を現しつつ、そのパラメータによる定量も可能で、個々の脳CT上にその特徴を抽出するもできるこれまでにない方法である。疾患修飾薬を用いた治療前後の評価にも有用となると考える。
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