研究実績の概要 |
昨年度の目標は以下の3つであり、そのうち1と2は下記の学会報告、論文発表を行った。 1.ヒト膵がん細胞:MiyaPaca-2細胞を用いたNanosight を用いたエクソソームのサイズ分布、透過型電子顕微鏡(TEM)による形態観察2.ヒト膵がん細胞:MiyaPaca-2細胞を用いてエクソソームを標識し、蛍光顕微鏡で観察による隣接細胞への取込と、ROS産生、DNA障害の変化、放射線感受性評価する。3.ヒト大腸がん細胞株:HCT116は他の大腸がん細胞と比較して極めて肝転移の頻度が高いことが報告されているので、HT29、WiDr、HCT-15, HCC2998などとの比較の中で大腸がんの転移しやすさに関連するエクソソーム内のmiRNAのmiRNA Microarrayにて網羅的解析を実施する。【学会報告】① 同一腫瘍細胞間の放射線応答を制御するエクソソーム内マイクロRNAの網羅的解析、第58回日本放射線腫瘍学会生物部会学術大会2021年6月4日② エクソソーム内マイクロRNAを介した放射線応答制御に関する基礎的検討、第34回放射線腫瘍学会,2021年11月12日~2022年1月15日③放射線照射された腫瘍から放出されたエクソソームによる放射線増感効果, 2021年度 近畿がん診療推進ネットワーク「学術奨励賞選考会」,2022年3月4日 【論文発表】Ai Nakaoka, Kana Kobayashi, Mennaallah Hassan and Ryohei Sasaki, Exosomes in Cancer Diagnosis and Radiation Therapy, IntechOpen Book, 2021年12月21日掲載, Chapter: Extracellular Vesicles, DOI: 10.5772/intechopen.101684 行った。
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