現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
骨転移関連疼痛モデルによる実験を行うために必要な単回毒性試験を実施し、問題なく安全に使用できることを証明した。これにより、マウスを使用した骨転移関連疼痛行動をThermal plantar hyperalgesia test, Hindlimb lifting testで評価しするための動物実験計画を申請することが可能となった。計画では、BALB/cAJcl-nu/nuマウスの大腿部皮下にヒト腫瘍細胞浮遊液を25G針を用いて移植し、腫瘍を形成させる。移植する腫瘍細胞は、TRPV1の発現が確認されているDU145、A549、MDA-MB-231, MCF-7, DLD-1のうちから、細胞実験の結果を踏まえて2種類を選択して用いる。
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今後の研究の推進方策 |
PET撮像条件の検証として、BALB/cマウスの大腿部皮下にTRPV1作動薬カプサイシン10 ㎎を含んだ溶液あるいは生理食塩水 いずれも100 µlを27G針を用いて局所投与する。10-20 min後にマウス尾静脈より動物実験用翼付採血・投与針CL-4598(25G)を用いて、TRPV1アゴニスト標識体18F-TRPV0004, 18F-JT10、11C-TRPV0004, 11C-JT10の各剤10 MBq 200 μl をイソフルラン吸入麻酔下で単回投与する。その後、PET撮像を行い、薬剤の体内分布と撮像条件を検証する。TRPV1の腫瘍での発現の評価として、BALB/cAJcl-nu/nuマウスの大腿部皮下にヒト腫瘍細胞浮遊液を25G針を用いて移植し、腫瘍を形成させる。移植する腫瘍細胞は、TRPV1の発現が確認されているDU145、A549、MDA-MB-231, MCF-7, DLD-1のうちから、細胞実験の結果を踏まえて2種類を選択して用いる。
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