この研究で特定したTRPV1 PETプローブは骨痛(Bone pain)や癌の存在診断の客観的評価よる視覚導入を行うことが可能と考えられ、従来の非客観的評価方法と比較することで疼痛発現や治療効果をより正確に実施できる。研究代表者らはこれまで難治性疾患の解明のために新規PET製剤による薬効評価方法論を構築し、繰り返し画像化してきた。また、悪性腫瘍に関しては低酸素状態での微小環境について機能画像法の開発を実施し、画像評価系の構築に成功した。こうした実績を踏まえ、TRPV1受容体イメージングによる骨痛や癌の存在診断の客観的評価の確立に役立つという点で社会的意義は大きい。
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