研究課題/領域番号 |
21K07701
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
廣岡 昌史 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (30432785)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 超音波検査 / エコーシート |
研究実績の概要 |
申請者らは乳房や甲状腺領域の超音波elastographyを行う際に体表とほぼ同じ音響インピーダンスを持つ音響カプラを開発している。これをシート状に加工した。四角形の鋳型を作成し、音響カプラと同じ製法で作成することが可能であり試作品を製造した。エコーシートはパラフィンとスチレン系樹脂を混合し作成した。シートは各々の成分を5%ずつ変化させたものを作成し、音速と減衰を計測する。至適測定値が得られたシートの配合比率から、さらに1%ずつ変化させて体表に最も近いものを採用し、エコーシートを作成した。まず初めにファントム上にシートを付着させエコープローブが自在に走査出来るかどうか、可動性について検証した。摩擦は少なく可動性については問題無かった。ただしプローブとシートの間に水分を付着させた場合やゼリーを使用した場合はさらに走査性が増すことが明らかになった。これについてはシート表面になんらかの物質を塗布させる必要があることが考えられた。次にファントム内の構造物が認識可能かどうかを検証した。コンベックスプローブによる描出では15cmほど深部の構造物も明瞭に認識することが可能であった。次にリニア型プローブでの検証を行なった。5cmほどの深部の構造物も明瞭に認識可能であり十分な認識能が担保されていることがわかった。最後に耐久性について検証した。20分ほど連続して使用したが、破損などはみられなかったことから耐久性も担保されていることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度計画であるエコーシート作成までは順調に行えている。これから分解能を検証していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
ファントム、生体へエコーシートを使用し超音波を行い検証する。エコーゼリーを使用した場合とシートを使用した場合で描出能を比較する。さらに被検者の検査時の不快感や、検査者のプローブの自在度に対するアンケート調査を行い、臨床で活用できるものかどうか臨床試験により確認を行う。またシートに顔料を混合し不透明感を出していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究は概ね順調に進んでいる。顔料を混ぜシートに不透明感を出す予定であったが、納期が遅れたため次年度に繰り越し研究を遂行する予定である。
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