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2021 年度 実施状況報告書

肝細胞癌のradiomicsに基づく薬物治療効果予測

研究課題

研究課題/領域番号 21K07723
研究機関金沢大学

研究代表者

北尾 梓  金沢大学, 附属病院, 講師 (20608690)

研究分担者 原田 憲一  金沢大学, 医学系, 教授 (30283112)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝細胞癌 / Lenvatinib / MRI / IVIM
研究実績の概要

肝細胞癌に対するLenvatinib治療の効果予測、効果判定においてintravoxel incoherent motionが有用であるかどうか初期検討を行なった。治療前、治療開始2週後、6週後にMRIを撮像し、apparent diffusion coefficient (ADC), true diffusion coefficient (DC), pseudo diffusion coefficient (D*), perfusion fraction (PF)をmRECIST評価によるprogressive disease (PD)群 (n=7)とnon-PD群 (n=9)との間で比較した。その結果、non-PD群ではPD群と比較して治療前のADCおよびDCが低値を呈した。またnon-PD群では治療後の経過でADCおよびDCが増加することが明らかになった。D*およびPFについてはnon-PD群・PD群間の差や、有意な経時的変化は認められなかった。またいずれのパラメーターにおいても、Gd-EOB-DTPA造影の動脈相における増強率との相関は認められなかった。
ADCやDCが低い肝細胞癌で治療効果が高い理由として、Lenvatinibの標的であるvascular endothelial growth factor やfibroblast growth factor、およびそのreceptorは悪性度が高く予後不良な肝細胞癌で発現することが多く、そのような病変における組織学的分化度の低下とADCまたはDCの低下が相関するためと考えられる。
以上の結果よりADCおよびDCが肝細胞癌におけるLenvatinib治療の効果予測および効果判定において有用であることが考えられ、造影剤を用いない画像評価方法として今後の応用が期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例の集積や画像解析、免疫染色などは予定通りに進行している。

今後の研究の推進方策

肝細胞癌における、免疫療法のターゲットであるPD-L1の発現と画像との関連を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

学会がweb開催となり旅費を使用しなかったため、次年度使用額が生じた。
次年度では旅費や物品費として使用する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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