研究実績の概要 |
本研究計画では放射線治療の質評価のための全国的な放射線治療症例データ集積のためのクラウド型データベースシステムと、集積されたデータをリアルタイムに解析可能なデータ解析システムを構築を目的とした。 放射線治療症例のクラウド型データベースシステムの構築: 前年度から引き続き開発を行うとともに、全国的な放射線治療症例の収集を行った。今年度の症例登録(JROD)に関して、登録前年(2022年1月1日-2022年12月31日)に放射線治療を行った症例を対象として124施設から70,496件(男性: 37,519件,女性: 32,977件)のデータを収集した.解析結果を報告書としてJASTRO HPに掲載予定である。放射線施設の構造データの収集(構造調査)に関しては、2年に一度の集積のため今年度は前年度に行った2021年データの督促とデータクリーニングを行い、675施設から構造データを収集した。解析結果を報告書としてJASTRO HPに掲載予定である。 リアルタイムデータ解析システムの構築: 前年度に引き続き開発とテスト運用を行い、システムの正常な確認できた。システムの実運用に関してはJASTROとの協議の上、早い段階で公開を行う予定である。 治療RISメーカーへの標準フォーマット装填: JASTRO DB委員会、治療RIS開発企業と連携し、JRODのデータ項目の治療RIS装填状況の現状把握、技術支援を行った。ほとんどの治療RIS開発企業のおいて、治療RISからJRODのデータ項目をエクスポートする機能が標準搭載されていることが確認できた。
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