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2023 年度 実施状況報告書

膵癌における放射線誘導抗腫瘍免疫と予後に関する腫瘍病理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K07734
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

田巻 倫明  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20400749)

研究分担者 鈴木 義行  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60334116)
三村 耕作  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90568031)
丸橋 繁  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20362725)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード放射線治療 / 抗腫瘍免疫 / 膵癌
研究実績の概要

本研究の目的は、術前化学放射線治療が施行された膵癌症例において、放射線治療前後の臨床検体を用いて、ヒト体内における放射線治療による抗腫瘍免疫の誘導の有無と、予後と相関する腫瘍免疫学的バイオマーカーの有無を確認することである。
当院にて術前化学放射線治療後に根治的腫瘍摘出術が施行された24症例と、手術単独治療(もしくは術前化学療法後に手術)が施行された63症例で、手術摘出標本について薄切標本を作製が完了し、免疫染色を進めているところである。解析項目は、腫瘍微小環境における各リンパ球サブセット(CD4, CD8, Treg)・マクロファージ・樹状細胞の数、腫瘍細胞のHLA class I/class-II・PD-L1・PD-L2・WT-1・pStat1・CEACAM-1発現などの予定であり、免疫染色条件を調整し、解析している状況である。CD8、HLA-classⅠ、PD-L1については染色を行い、CD8は細胞数集計の解析を行った結果、群間でCD8細胞数に有意差は認められていない。HLA-classⅠおよびPD-L1の発現については現在解析を継続中である。並行して、これらの症例について、予後情報と病理組織学的効果判定の解析を進めている状況である。
また、今年度は関連学会に参加し、本研究に関連する放射線治療、免疫治療などについての情報収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

免疫染色を行い解析中である。解析項目の染色条件の最適化に時間を要しており、進捗はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、手術検体標本の免疫染色、および解析を更に進め、予後・病理組織学的効果判定との相関を解析する予定である。成果については、学会発表、論文発表を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

物品費については、現状に研究室で使用している物品で免疫染色の条件確認等を進めているが、適格な条件の設定に時間を要しているため、今後、全標本で使用する染色抗体や試液等の購入に充てていく予定である。また、旅費に関しては、昨年度は研究成果の進捗がやや遅れているために学会参加が制限されてしまったが、次年度以降に充てていく予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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