研究課題/領域番号 |
21K07739
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
喜瀬 広亮 昭和大学, 医学部, 講師 (40436879)
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研究分担者 |
宮原 義典 昭和大学, 医学部, 教授 (10534670)
富田 英 昭和大学, 医学部, 特任教授 (60180171)
藤井 隆成 昭和大学, 医学部, 教授 (60384450)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | リンパ管合併症 / 先天性心疾患 / 非造影MRI検査 / リンパ管シンチグラフィー |
研究実績の概要 |
本研究でリンパ瘻の包括的診断法確立のために作成した「リンパ関連合併症の診断アルゴリズム」に従い、18症例に非造影リンパ管MRIを13件、リンパ管シンチを8件(うち両方施行が3例)施行した。検査は、術前のリンパ管合併症の発生予測だけでなく、リンパ管障害の原因診断としても施行し、リンパ管のうっ滞、走行異常、低形成を正確に診断している。18例全例で治療方法の選択に繋がった。一方で、リンパ管の描出が不明瞭な例も一部存在したため、放射線技師と共同で撮像条件を見直し画質の改善を図った。小児循環器内科医、小児心臓血管外科医、放射線科医、放射線技師で検査結果の妥当性および結果を基にした治療方針に関しての定期的に検討を行っている。 上記結果について、今年度の第58回日本小児循環器学会学術集会ならびに第55回欧州小児心臓病学会(AEPC)での報告が決まっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書で作成した、「リンパ関連合併症の診断アルゴリズム」の通りに、非造影リンパ管MRIを13件、リンパ管シンチを8件(うち両方施行が3例)施行した。検査は、正確な診断に繋がっている。 しかし、リンパ管の描出が不明瞭な例も一部存在したため、放射線技師と共同で撮像条件を見直し画質の改善を図った。 以上の通り、研究計画は概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、画像評価を継続し、結果を蓄積した上で、解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
MRI流体力学解析ソフトウェアをまだ購入してため次年度使用額が生じている。 MRI機器の更新時期と重なる可能性があり、購入を延期したが、設備が確定し次第、購入を予定している。 現在の設備でも、現状設定を駆使して、リンパ管MRI (MRL)で、リンパ管のうっ滞、解剖学的異常、鎖骨や胸郭外の異常還流といった最低限の評価はできており、計画通りに研究は進行できていると判断している。
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