革新的ながん治療法として、光増感剤を投与後特定の光で照射する光線治療が注目されている。本研究の目的は、治療用放射性核種から放出されるチェレンコフ放射(CR)が光線治療用光増感剤を励起する内部光源となり、外部光源を使用せずに相乗的ながん治療効果が期待できるのを検討することである。本研究では、ロングパスフィルターセットと蛍光イメージングデバイスを組み合わせたイメージングとサブトラクション画像処理により、CRと光増感剤の発光スペクトルを分離できることを示した。従って、CRによって光増感剤が励起されているかどうかをコスト効率よく特定し、有効な新光増感剤発見とCR-介在性光線治療開発の加速に貢献できる。
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