研究課題/領域番号 |
21K07742
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
大平 新吾 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 放射線腫瘍科技師 (50792694)
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研究分担者 |
小池 優平 関西医科大学, 医学部, 助教 (90866154)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 転移性脳腫瘍 / 人工知能 / 定位放射線治療 / 医学物理 |
研究実績の概要 |
転移性脳腫瘍に対する定位放射線治療を施行する際、高い患者固定精度が求められる。治療時間は約20分に及ぶため、治療中の患者体動が大きい場合は腫瘍に対して十分に線量を投与できない可能性がある。一般的に、マージンは1mmを使用するため、患者固定具の選定は極めて重要である。 本研究では患者頭部を前後から挟み込んで固定する2種類の固定具(目鼻部分が開口したものvs顔全体を覆うもの)を使用した場合の治療中の患者体動を比較した。治療前後にコーンビームCTを撮影し、患者の位置誤差を算出した。両者の固定具ともに、定位放射線治療に必要なマージンは頭尾・左右・腹背方向において1mm以下であり、患者位置精度を担保できていることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究を遂行するにおいて、重要な部分である治療中の患者固定精度を明らかにできたため、本研究の進捗は順調であると言える。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の成果として、高い患者位置精度を担保できることを明らかにした。今後はMRI画像の歪みが放射線治療計画に及ぼす影響を調査する。また、正常脳への線量を最小限にするための最適な放射線治療計画法を探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により学会参加できなかったため。次年度は学会参加費と旅費に使用する計画である。
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