研究課題/領域番号 |
21K07762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
前田 和宏 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 研究員 (60443024)
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研究分担者 |
西村 範行 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00322719)
松尾 雅文 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 特命教授 (10157266)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 横紋筋肉腫 / ミオスタチン / アンチセンス核酸 / アポトーシス |
研究成果の概要 |
横紋筋肉腫(Rhabdomyosarcoma: RMS)は、筋原性の高悪性腫瘍で、治療抵抗群もあることからより効果的な治療法の開発が喫緊の課題である。本研究で開発したミオスタチン遺伝子(MSTN)のmRNA産出を抑制するアンチセンス核酸(MSTN-ASO)は、RMS細胞において、MSTN mRNAを減少させ、ミオスタチンシグナルを低下させた。さらに、細胞周期を停止させることで増殖を阻害した。また、高量のMSTN-ASOはRMS細胞に対してアポトーシスを誘導した。さらに、マウスxenograftモデルにおいてRMS細胞とMSTN-ASOの同時接種による腫瘍拡大抑制効果がみられた。
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自由記述の分野 |
分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりミオスタチンが高発現しているRMSの治療においてミオスタチンを標的にすることが効果的であることが示された。さらに申請者が開発したMSTN-ASOが、培養RMS細胞のみならず、マウスxenograftモデルにおいてもその効果を発揮したことは、MSTN-ASOがRMS治療の有力なツールになりうることを示唆した。特にMSTN-ASOはアポトーシスを誘導することから、抗がん剤としての応用が期待される。
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