研究課題/領域番号 |
21K07764
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
町田 正和 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, (非)研究員 (50450622)
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研究分担者 |
野村 伊知郎 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 好酸球性消化管疾患研究室, 室長 (90392513)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 小腸オルガノイド / バイオモデル / ミニ小腸 / 新生児期難治性腸炎 |
研究実績の概要 |
これまで培養ディッシュ内で蠕動様運動、吸収や分泌能などのヒト腸管の機能を有する立体組織(ミニ小腸)の創成に世界で初めて成功した。この技術を基盤として、小腸幹細胞(LGR5-EGFP)と腸管神経叢の成熟化(PHOX2B-RFP)を同時に可視化できるミニ小腸に作製に成功した。本研究では、マクロファージ内在化ミニ小腸(M-ミニ小腸)へリンパ球前駆細胞を導入することでマクロファージとリンパ球を内在化したミニ小腸(M/L-ミニ小腸)の開発を行う。一方で、マクロファージ内在化ミニ小腸(M-ミニ小腸)を活用し、粘膜上皮バリア性破綻・炎症惹起モデル開発と新生児難治性腸炎発症機序の検証を行う。今年度は、効果的な単球分化誘導系の検証を実施し、CD14陽性率95%以上の細胞集団を得ることを確認した。さらに、リポポリサッカライド(LPS)の添加によりIL-6およびTNFの上昇が認められることを確認し、ミニ小腸への正着も確認し得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新生児難治性腸疾患の病態解明へ向けた研究の基盤整備を行い、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
マクロファージ内在化ミニ小腸(M-ミニ小腸)を活用し、粘膜上皮バリア性破綻・炎症惹起モデル開発と新生児難治性腸炎発症機序の検証を行う。まずは、ヒト胎児期の小腸成熟過程で粘膜上皮細胞のバリア機能がどのように形成されていくかを検証するために、代替モデルとしてミニ小腸成熟過程での上皮バリア機能を解析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
試薬の納品が遅れたため。次年度に物品費として使用する。
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