研究課題/領域番号 |
21K07776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
津川 毅 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00631863)
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研究分担者 |
本庄 紗帆 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00808363)
赤根 祐介 札幌医科大学, 医学部, 助教 (20759112)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ロタウイルス / ロタウイルスワクチン / ロタウイルス胃腸炎 / 腸重積症 / 有効性 / 安全性 / 選択圧 |
研究成果の概要 |
ロタウイルスは小児の急性胃腸炎の原因ウイルスで、2020年10月より定期接種化され、サーベイランスの重要性は更に増大した。今回、北海道の小児科入院15施設におけるロタウイルス胃腸炎の入院数、ロタウイルス塩基配列の解析と札幌市のワクチン初回接種時期の検討を行った。 ロタ入院数は2017から2019年は年間150例程度であったが、COVID-19による学校閉鎖(2020年3-5月)後より著明に減少し、年間10例未満で推移した。札幌市の生後15週を超えてのワクチン初回接種率は0.8%(140/16,843)であり、市販後調査の1/10程度に改善した。
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自由記述の分野 |
胃腸炎ウイルス(ロタウイルス、ノロウイルス)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロタワクチン定期接種化によるロタ胃腸炎の減少効果については、COVID-19に対する学校閉鎖や感染対策の時期と重なったため判断は困難であるが、2021年以降にノロ、インフルエンザ、RS、ヒトメタニューモなど他のウイルス感染症では再流行を認めており、定期接種化の効果は大きいと考えられた。 ロタワクチンは腸重積症との関連もあり、安全性の観点より生後15週以降の初回接種は推奨されていない。定期接種化後の生後15週未満の初回接種率は99.2%と高いことが示された。
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