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2023 年度 研究成果報告書

NF-κB経路の異常による自己免疫疾患の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07791
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 (2022-2023)
東北大学 (2021)

研究代表者

森谷 邦彦  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 小児科学, 講師 (40646999)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード先天性免疫調節異常症 / NF-κB経路 / 自己炎症性疾患 / Ⅰ型インターフェロン / RelA
研究成果の概要

周期性発熱、JIA、IBDなどを呈した常染色体顕性RELA異常症を5家系解析した。患者RelA変異タンパク質は、正常なRelAタンパク質に結合し、その機能を阻害することから、優性阻害効果を持つことが判明した。シングルセルRNA解析では、骨髄系樹状細胞と形質細胞様樹状細胞において、TLR7の遺伝子発現が上昇していた。一方、リンパ球や骨髄球細胞では、IRF7やMyD88の遺伝子発現の上昇が認められた。すなわち、優性阻害効果を持つRelA変異タンパク質により、TLR7やIRF7遺伝子の発現を強く誘導されることでI型インターフェロンの亢進をきたし、自己炎症性疾患の発症につながっていると考えられた。

自由記述の分野

免疫病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

NF-κB経路とインターフェロン経路の関連は最近注目されているが、マウスモデルでの解析が主だった。今回、世界ではじめて、NF-κB経路のcanonical経路に関わり、中核として働くRELA分子の異常が、TLR7やIRF7遺伝子の発現に影響し、I型インターフェロンと関連することを証明した。JAK阻害剤など治療への応用につながるのみならず、他のNF-κB経路に関わる因子とインターフェロン経路の関連が今後注目される。また治療応用としてJAK阻害剤が有用である可能性があるため、効果的な標的治療につながる可能性が高いと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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