研究課題/領域番号 |
21K07812
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
鳥巣 浩幸 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10398076)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 発達性協調運動症 / 口腔機能不全症 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、神経発達症児の口腔機能と協調運動技能をともに評価し、解析を行うこと によって、口腔機能発達不全症と神経発達症、とりわけ発達性協調運動症との関係性を検討 するものである。このため、福岡歯科大学医科歯科総合病院を受診した神経発達症の小児のデータ取得を行うにあたり、本研究に協力する診療科との具体的な運用連携、使用するデータの特定、収集方法、解析方法の検討を行った。小児歯科とは口腔機能評価法について打ち合わせを行い、日本歯科医学会の口腔機能発達評価に準拠した形で、当院小児歯科が作成した「口腔機能問診票」「口腔機能不全症チェックリスト」で情報を収集する形式を整えた。言語聴覚士とは、構音評価あるいは学習障害評価の方法について打ち合わせを行い、予定していた標準読み書きスクリーニング検査、新版構音検査を利用して情報を収集することとした。臨床心理士との打ち合わせでは、当初はウェクスラー児童用知能検査第4版(WISC-IV)でのデータ収集を予定していたが、年度途中で最新版(WISC-V)が販売されることが判明したため、最新版での評価を行い、データを収集することとした。ついで、DCDQ(Developmental Coordination Disorder Questionnaire)日本語版の研究使用許可、および研究の助言を得るため、日本発達性協調運動障害理事の中井昭夫先生を研究協力者として研究組織に迎えた。この研究体制のもとに、福岡歯科大学倫理審査委員会の審査を受け、福岡歯科大学での研究許可(許可番号 第579号)を得て、患者のリクルートを開始し、情報収集を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
診療科間の連携の調整、DCDQ(Developmental Coordination Disorder Questionnaire)日本語版の研究使用許可手続き、福岡歯科大学での倫理審査に時間を要した。ついで、知能評価検査として用いることとした、最新版のウェクスラー児童用知能検査第5版(WISC-V)の販売が2022年2月であったため、データ収集開始時期が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
福岡歯科大学医科歯科総合病院を受診する神経発達症患者に対して、円滑なリクルートを実施することができれば、新規患者は1か月に20名以上いることから、当初の計画を進められると考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が遅れたために、研究での検査に要する費用の支出が少なくなったため。
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