研究課題/領域番号 |
21K07858
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
原 宗嗣 久留米大学, 医学部, 講師 (30389283)
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研究分担者 |
高橋 知之 久留米大学, 医学部, 准教授 (20332687)
弓削 康太郎 久留米大学, 医学部, 助教 (20624472)
松石 豊次郎 久留米大学, 付置研究所, 客員教授 (60157237)
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 教授 (90211630)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レット症候群 |
研究実績の概要 |
レット症候群は、主に女児が乳児期に発症する神経発達障害で、獲得した運動・言語機能の減損、手の常同運動、自閉的傾向、脳の発育遅延を特徴とする。また呼吸循環障害、睡眠覚醒リズム障害を併存し、中でもQT延長症候群などの致死性不整脈や突然死が問題となっており、その背景として自律神経機能障害が考えられている。本研究では、自律神経の「neurotransmitter switching(NTS)」現象に着目し、レット症候群モデルマウスの病態進行に伴う心臓自律神経の特性や神経経路の解剖学的解析によって、致死性不整脈における病態メカニズムの解明、新たな治療法の開発を目的としている。 本年度は、レット症候群モデルマウスの心自律神経を組織学的に解析するために、神経マーカーを利用した免疫学的染色を実施し、神経線維の観察を試みた。その結果、心臓に走行している神経の染色に適した神経マーカー抗体を見出し、次年度以降、詳細な解析を目標としている。また、心臓における神経マーカーの遺伝子発現を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
神経線維を染色する抗体の選別に時間を要した。副交感神経のマーキングが現時点では困難である。
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今後の研究の推進方策 |
神経線維を染色する適切な抗体の選別がうまくいったため、その抗体をもとに目的の心自律神経の神経線維を組織学的に詳細に解析する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
免疫染色に用いる抗体の選別に時間を要したため、購入予定であったハイエンドPCの購入を次年度以降としたため。
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