研究課題/領域番号 |
21K07877
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 公益財団法人かずさDNA研究所 |
研究代表者 |
中島 大輔 公益財団法人かずさDNA研究所, ゲノム事業推進部, 研究員 (30370935)
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研究分担者 |
川島 祐介 公益財団法人かずさDNA研究所, ゲノム事業推進部, ユニット長 (30588124)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 乾燥ろ紙血 / 新生児スクリーニング / プロテオーム解析 |
研究成果の概要 |
炭酸ナトリウム沈殿法を用いた乾燥ろ紙血からの蛋白質抽出を検討し高深度プロテオーム解析に適したサンプル調製法を確立した。また、乾燥ろ紙血から抽出した蛋白質の解析に特化したLC-MS条件を整えた。その結果、1検体1測定で乾燥ろ紙血から1,000以上の疾患原因蛋白質を含む3,000以上の蛋白質を同定・定量することができた。更に、疾患原因蛋白質の定量に必要な38種類の安定同位体標識ペプチドを大腸菌由来の無細胞発現系と多重共発現系を組み合わせて一斉に作成できることを確認した。
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自由記述の分野 |
胎児医学および小児育成学関連
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児スクリーニングは先制医療としてその重要性を増している。しかしながらターゲットとなる代謝物や酵素をそれぞれ個別の方法で検出しているため検査項目が増えるにつれコストや時間が嵩むという問題を抱えている。本研究で確立した炭酸ナトリウム沈殿法を用いた乾燥ろ紙血由来の蛋白質濃縮法を用いれば1,000以上の疾患原因蛋白質を含む3,000以上の蛋白質を同定・定量することができる。これにより安価で迅速かつ網羅的な新生児スクリーニング法の開発が進むと考えられる。
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