研究課題
KDM5阻害剤を用いて、各種膵癌細胞株に対し、細胞増殖抑制効果を調べたところ、感受性の高い細胞株と低い細胞株があることがわかった。それらの細胞株の遺伝子変異を、大規模データベースを用いて比較し、KDM5阻害剤の感受性に関わる遺伝子変異をピックアップし、サンガーシーケンスにて確認を行なった。遺伝子変異がある細胞株とない細胞株に対し、それぞれ、CRISPR-Cas9システムにより、遺伝子改変を試みた。相補的DNAをそれぞれ作成し、ガイドRNAを設計し、Cas9タンパクをTransfectionした後、単クローン化して、関心領域をPCR増幅し、遺伝子改変ができているかを確認した。遺伝子変異がある細胞株では、Heteroに遺伝子改変が行われていたが、変異がない細胞株では遺伝子改変が行われていなかった。Heteroに遺伝子改変が行われた細胞株に対し、再度CRISPR-Cas9システムを用いて遺伝子改変を試みたが、Homoに遺伝子改変が行われている細胞を単クローン化することができなかった。親細胞株とHeteroに遺伝子改変が行われた細胞株を用いて、KDM5阻害剤による細胞増殖抑制効果を調べて見たが、両者に有意な差は認められなかった。遺伝子改変に用いる、Cas9タンパクの量、ガイドRNAの量、相補的DNAの量を増加させて、遺伝子改変を試みて見たが、やはりHeteroに遺伝子改変しかおこらなかった。
4: 遅れている
CRISPR-Cas9による遺伝子改変がうまくいっていない。
RNAシーケンスを行い、候補遺伝子を同定していく。
バイオインフォマティクスを行なっていないため。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (3件)
Diagnostics
巻: 12 ページ: 2704~2704
10.3390/diagnostics12112704
Journal of Gastroenterology
巻: 57 ページ: 827~827
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