研究課題
基盤研究(C)
近年、HBV、HCV感染のない非肝炎ウイルス性肝癌患者が増加しているが、これらの患者の多くは、糖・脂質代謝異常をはじめとする生活習慣病を合併していることが判明している。本研究では、糖・脂質代謝異常に関連の深いメタボローム、リピドーム、そしてメタゲノム情報を追加して、これまでに蓄積された複数のオミックス情報を統合し、非肝炎ウイルス性肝発癌高リスク群の囲い込みに有用なバイオマーカー同定など、臨床応用に資する成果の創出を目指した。
肝臓内科
本邦における糖尿病、脂肪肝など生活習慣病を有している患者は、増加傾向にある。近年、これらの生活習慣病を背景とした脂肪性肝疾患のみならず、肝癌の増加が社会問題となっている。糖尿病患者における肝癌高リスクグループのスクリーニング法は未だ確立されていないが、本研究は、肝発癌機構の解明や非肝炎ウイルス性肝発癌高リスク群のスクリーニングに資することが期待される。