研究実績の概要 |
本年度は健常者を対象にcTfh (CD4+CXCR5+)の検出を行った。健常者2名からCD4陽性T細胞を抽出し、5g/ml BFAで刺激した後cTfhの分離を行った。cTfhには、PD-1、ICOS陽性の細胞が存在するものの、全体の割合は5mg/ml BFAで刺激したCD4陽性T細胞の4%程度であった。 引き続いて分泌タンパク質IL-21のフローサイトメトリーによる検出を行った。概ねcTfh細胞の20-40%がIL-21陽性であった。また、cTfhのT-cell subset解析も実施し、割合などは一般的なCD4 T-cellで実施した時と同様であることが分かった。また、CXCR6およびCCR3を用いたcTfh17、cTfh1、cTfh2の分m離と、PD-1の検出にも成功し、cTfhは殆どがcTfh2に分類され、一部cTfh17に分類されることが分かった。 測定系の確立が行えたため、現在HBワクチン効果のあったHIV症例8名、効果のなかった症例15名を対象にした倫理申請を行っており、これらの症例から末梢血単核球を抽出し、cTfh (CD4+CXCR5+), CD4+CXCR5陽性細胞の解析を行う予定である。 今後の検討ではPMA, Ionomycin, Brefeldin Aを添加してポリクローナルに刺激を加えて解析を行う予定である。
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