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2023 年度 実施状況報告書

RalGAPα2 KOマウスを用いた小腸パネート細胞の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K07919
研究機関札幌医科大学

研究代表者

林 優希  札幌医科大学, 医学部, 助教 (30892624)

研究分担者 仲瀬 裕志  札幌医科大学, 医学部, 教授 (60362498)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード炎症性腸疾患 / クローン病 / RalGAPa2
研究実績の概要

本邦におけるクローン病 (Crohn’s disease: CD) 患者数は増加の一途をたどっているが,疾患の原因は未だ明らかとなっておらず,根治的な治療法は存在しない.申請者の研究室ではこれまでに,大腸上皮における低分子量GTP蛋白質Ralの活性化が,NLRP3 inflammasomeを介した大腸炎及び炎症性大腸発癌(colitisassociated cancer: CAC) に極めて重要であることを報告してきた.さらに,申請者が行った予備検討で,小腸炎症においてもRalの活性化が確認されていることから,RalがCDの小腸病変とも関連している可能性が高いと考え.一方,CD発症の原因の一つとして腸管免疫機構の破綻が考えられており,中でも小腸粘膜免疫におけるPaneth 細胞の役割が注目されている.本研究では,Ral活性化のPaneth細胞機能における役割を解析することにより,CDの病態解明に取り組む.
令和3年度と令和4年度は,SAMP1/YitFcマウスの繁殖,SAMP1/YitFc × RalGAPa2 KOマウス,SAMP1/YitFc × RalGAPa2 KO × NLRP3 KOマウスの作成とphenotypeの同定を遂行中であるが,SAMP1/YitFcマウスの十分な繁殖が得られていない.当施設におけるSAMP1/YitFcマウスの繁殖条件を模索中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和4年度に引き続き,令和5年度は当施設におけるSAMP1/YitFcマウスの繁殖条件を模索中したが,未だ繁殖が不十分でありIn vivo,In vitroでの実験に用いる頭数のマウスが得られていない.

今後の研究の推進方策

SAMP1/YitFcの繁殖に並行して,SAMP1/YitFc自然腸炎発症モデル以外の炎症モデルを用いて,RalGAPa2 KOマウスとRalGAPa2 KO × NLRP3 KOマウスにおける小腸組織の腸炎やα-defensinの発現の差異,腸内細菌叢の解析,糞便中α-defensin定量を検討中である.またSAMP1/YitFcマウスから樹立したオルガノイドを用いて,RalGAPa2またはNLRP3 shRNAによる遺伝子発現を低下させる実験を検討中である.

次年度使用額が生じた理由

実験計画の遅れにより,令和5年度に購入する予定であった物品購入が延期となったため.実験計画の遅れを取り戻した上で,令和6年度分と合わせて物品購入に充填する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ICT を活用した IBD 遠隔連携診療体制の構築と運用2024

    • 著者名/発表者名
      林 優希 ,横山 佳浩 ,風間 友江 ,平山 大輔,仲瀬 裕志
    • 学会等名
      第20回日本消化管学会総会学術集会ワークショップ
  • [学会発表] 炎症性腸疾患における遠隔連携診療ネットワークの構築と運用2024

    • 著者名/発表者名
      林 優希,横山 佳浩 ,風間 友江 ,平山 大輔,仲瀬 裕志
    • 学会等名
      第109回日本消化器病学会総会ワークショップ

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公開日: 2024-12-25  

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