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2023 年度 研究成果報告書

新規薬物送達法を用いた肝がん特異的解糖系阻害とがん免疫応答効率化に関する研究開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07925
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関川崎医科大学

研究代表者

仁科 惣治  川崎医科大学, 医学部, 教授 (70550961)

研究分担者 日野 啓輔  川崎医科大学, 医学部, 特任研究員 (80228741)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードがん / 解糖系 / 2DG / 腫瘍免疫 / PLGA
研究成果の概要

1)質量分析法を用いてマウス血漿中の2DG濃度測定法を確立後、2DG-PLGAナノ粒子(2DG-PLGA-NP)薬物動態解析の基盤を確立した。
2)がん微小環境での解糖系阻害による抗腫瘍免疫活性化機構の統括的評価:2DGは血管内皮細胞の増殖を抑制させた。また、通常免疫能を有するマウス肝癌組織において、2DG-PLGA-NP投与はCD11b+ Myeloid cell[T2腫瘍関連マクロファージ(TAM)等に発現]の浸潤を抑制させ、T2 TAMマーカー(CD63,Arg1)発現を抑制させた。
3)2DGにより乳酸産生抑制された肝癌細胞培養上清は、CD8+T細胞のPD-1 mRNA発現を亢進させた。

自由記述の分野

肝臓学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2DG-PLGA-NPは、従来の化学療法剤(分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤)と異なる機序での抗腫瘍作用{殺細胞効果+腫瘍免疫活性化を有するのみならず、免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1抗体)抵抗性がんモデルに対しても有意な抗腫瘍効果を発揮した。
また、2DG-PLGA-NPは膵癌、大腸癌、悪性黒色腫等のがん細胞移植マウスに対しても抗腫瘍効果を認めており、理論的にも2DGはがん細胞に共通した糖代謝亢進を標的とした抗がん剤であるため、将来的には様々な癌腫に対する適応拡大も可能となる。

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公開日: 2025-01-30  

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