今後の研究の推進方策 |
肺がん・乳癌においては、肝癌のCSCsマーカーであるCD44発現がPDL-1発現に強く寄与する事が報告されている。同知見に基づき、肝癌幹細胞においてFGFR1-3シグナルがCD44高発現を誘導する事, CD44発現が乳癌、肺がんにおいては、PDL-1発現を誘導する事より、肝癌幹細胞におけるFGFR1-3シグナルを含む各増殖シグナル、CD44とPDL-1発現・他免疫抑制性受容体発現解析を行い、in vivo では同種移植モデルを用い、更に臨床検体、癌ゲノムデータベース(TCGA database)を用い人においても下記の如く検討する。1)KLF5恒常発現細胞、コントロール細胞のCD44, PDL-1含む免疫寛容受容体発現をRT-PCR, FACSで検討。更にIFN存在時における反応性も検討する。2)FGFR1-3, 4, HGF, ANG2, VEGF, EGFR 阻害剤加療によるKLF5恒常発現細胞、コントロール細胞における免疫寛容受容体発現を検討3)マウス肝癌細胞株Hep55.1.cをソーティングによりCD44high/CD133 high , CD44low/CD133 low 細胞を分離培養して、上記と同様の検討を行う。IFN存在時における反応性も検討する。4)同系マウスのC57BL/6の肝臓にマウス肝癌細胞株Hep55.1.cをソーティングにより分離したCD44high/CD133 high, CD44low/CD133 low移植し、腫瘍形成能、免疫チェックポイント阻害剤への応答性を検討する
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