消化管上皮の更新には幹細胞が重要であり、WNT/β-cateninシグナルは幹細胞の自己複製と分化制御に中心的な役割を果たす。このシグナルの異常は癌化につながる。β-cateninがTCFと結合し、転写を制御するが、CBPまたはp300との結合がシグナルの分岐点であり、c-JUNがp300/β-catenin複合体のゲノムへの結合を制御している。本研究では、β-catenin/c-JUN結合が小腸の陰窩底部で特異的に見られることを発見した。また、分化誘導する化合物をスクリーニングにより複数得ることができた。
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