研究課題/領域番号 |
21K07976
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
南 由佳 (小林由佳) 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80724658)
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研究分担者 |
鈴木 伸三 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30723746)
早河 翼 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60777655)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小腸 / 胎児 / DLK1 |
研究成果の概要 |
本計画では、胎児期および成体期マウスの小腸にて上皮細胞とのcrosstalkに影響している遺伝子を探しだすため、細胞膜表面ないし分泌されるものに着目して解析した。Wntシグナル、Notchシグナルにおいて、発現量が変動しているものが多く観察した。特にNotchリガンドであるDlk1が胎児期から成体にかけて時系列で、小腸における発現量を解析したところ出生後に急激に発現が消失していた。DLK1がその分化抑制機能に寄与しているか確認するため、DLK-KOマウスの解析siRNAでDLK1をKDした胎児小腸間質細胞と共培養にて解析にて分化に抑制的なことが示唆された。
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、胎児の小腸上皮分化に際して、間質由来のDLK1が抑制的に働いていることを発見することができた。早産児等に発生する小児壊死性腸炎なの胎児期小児期小腸疾患においては、小腸の成熟遅延が重症化と関連していることがわかっている。DLK1の抑制が、発生段階に腸管上皮の成熟を促進できることがわかり、DLK1シグナルが治療標的になる可能性が示唆された。本研究の成果は、将来の小児小腸疾患の新規治療法開発につながり得るもので学術的、社会的意義がある。
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